リンテックの技術力

特殊紙をささえる4つの抄紙技術

リンテックは、4つの抄紙技術を生かして、さまざまな機能や色合い、風合いなどを付与した紙を開発・製造しています。

独自の抄紙技術

  • 着色技術
    01
    着色技術
    木材パルプに染料や顔料などを配合し、
    着色することによって、安定した品質で色紙をつくる技術です。
  • 混抄技術
    02
    混抄技術
    非木材パルプ、化学繊維、顔料などを
    配合し、さまざまな機能性を持った紙を
    つくる技術です。
  • 含浸技術
    03
    含浸技術
    薬品や樹脂を紙の内部まで均一に浸透させることで、耐油・無塵・難燃性などを付与する技術です。
  • 表面加工技術
    04
    表面加工技術
    表面に薬品を塗工したり、表面をプレス
    したりすることで、紙の表面を加工する技術です。

紙の製造工程

調成工程1

(離解~叩解)(離解~叩解)

離解:紙の原料であるパルプシートをパルパーと呼ばれる設備で繊維状にほぐします。
叩解:離解したパルプを回転する2枚のディスクの間に通して毛羽立たせ、繊維同士が絡みやすくします。

調成工程

調成工程2

(調成~除塵)(調成~除塵)

調成:叩解を終えたパルプは、ミキサー内で填料・薬品・染顔料などと混合され紙料となります。
除塵:紙料は除塵機で異物や不純物を取り除き、抄造工程へ送られます。

調成工程

調成工程3

(ワイヤーパート~プレスパート~プレドライパート)(ワイヤーパート~プレスパート~プレドライパート)

ワイヤーパート:水で分散された紙料を抄紙機のヘッドボックスよりワイヤー(プラスチック製の網)へ均一に広げ脱水し、紙としての形態に整えます。
プレスパート:ワイヤーを出た湿紙をフェルトに載せ、プレスで圧力をかけて搾水します。
プレドライヤーパート:蒸気で加熱した鉄製のシリンダードライヤーに紙を押し当てて乾燥します。

抄紙工程

抄紙工程2

(サイズプレス~アフタードライパート~カレンダーパート~リールパート)(サイズプレス~アフタードライパート~カレンダーパート~リールパート)

サイズプレス:紙に薬品や樹脂を塗工・含浸します。
アフタードライパート:サイズプレスで塗工・含浸した紙を、再度シリンダードライヤーで乾燥します。
カレンダーパート:金属ロールを積み重ねたマシンカレンダーに通し、厚みを均一にするとともに紙の平滑性を高めます。
リールパート:出来上がった紙はリールに巻かれ、次工程へ送られます。

抄紙工程

仕上げ工程

(表面加工・仕上げ包装工程・出荷)(表面加工・仕上包装工程・出荷)

表面加工:塗工機で表面に薬品を塗工したり、スーパーカレンダーで光沢や平滑性、透明性を付与させます。
仕上げ:カッター(平判)やスリッター(巻取)でお客様の指定の幅や寸法に仕上げ、包装します。
出荷:お客様の指定倉庫や自社営業倉庫へ安全かつ確実に輸送します。

仕上げ

リンテックの特殊紙を製造している、
三島工場(愛媛県)と熊谷工場(埼玉県)の抄紙機の形式・方式、
主な性能や製造品目を紹介しています。

抄紙機性能一覧
工場 No 形式・方式 抄幅(mm) 米坪(g/m2) 日産
(t)
製造品目
最大 最小 最高 最低
三島 1 長網多筒 2,500 2,200 210 30 70 封筒用紙、ファンシーペーパー、加工用原紙、無塵紙、その他特殊紙
2 長網多筒 1,950 1,760 320 50 75 封筒用紙、ファンシーペーパー、加工用原紙、その他特殊紙
3 長網多筒 2,364 2,000 360 35 65 封筒用紙、ファンシーペーパー、ケント紙、耐油耐水紙、加工用原紙、その他特殊紙
熊谷 1 長網多筒 2,600 2,364 300 35 80 封筒用紙、ファンシーペーパー、加工用原紙、その他特殊紙
3 長網多筒 2,560 2,000 230 35 80 封筒用紙、情報用紙、耐油耐水紙、加工用原紙、その他特殊紙

リンテックの特殊紙は私たちの生活に関わるさまざまなシーンで使われています。

  • 建物で

    セラフォーム
  • 飲食店で

    耐油耐水紙
  • クリーニング店で

    耐洗紙
  • 先端工場で

    クリーンペーパー

特抄対応について

当社では、お客様のさまざまなニーズに多品種・小ロット生産でお応えしています。
完全オリジナルの受注生産や既存製品に機能をプラスするカスタマイズにも対応可能です。
まずは、お問い合わせください。